鉄と人類
今から6、7000年前に銅と青銅とを材料とするこれらの道具の発明によって石器時代を脱した後に、鉄による道具の時代がきました。
もちろん、この移り変わりは、長い時の経過の中で徐々に行なわれたものであり、いろいろの材料の道具が同時に使われていたことは疑いません。
鉄と人類との最初の触れ合いは、たぶん限鉄の発見であって、この一種の唄石は鉄とニッケルとを主成分としているが、天上から降ってくる貴重な宝石として古代人の秘蔵品でした。
現代では、ロートアイアンなどのようなものとしてあらゆるところで使用されていますね。
有名なアメリカ合衆国アリゾナ州のバリンジャー阻石群、アフリカのグルートフォンティン限鉄(77・5トン)などをはじめ・・・
日本にも滋賀県の田上唄鉄(1885年発見、174キログラム)や、富山県の白荻唄鉄など、数十から100キログラムを越すかなり大きなものも知られています。
しかし一般にいえば、唄鉄はやはりまれに発見されるものにすぎないから、これをもって「道具」をつくって実用に供するというような性質のものではなかったのです。