独学で技術を学ぶ1
これから冷凍機の時代がくるということで、さまざまな機械を買い集めて修理をしたり、おぼえた理論で冷凍機をつくってみたり、そんなことにお金をつぎこんで、ついには無麦になり、豊橋の奥さんの実家に居候ということになる。
しかし、食べさせてもらいながらまたもや新しい技術の勉強を始めた。
ソファー 通販どころか本も自由に買えない時代だったので、毎日電車に乗って名古屋に出、アメリカ領事館へ通って冷凍関係の最新の資料をノートしたり写真に撮ったりした。
およそ二年間、撮ってきたマイクロフィルムを裸電球の下で虫めがねで読むうち、ついには一頁分がまるまる頭の中に焼きつくようになったという。
「ことば通り焼きつく。
こうやると頭の中でさっと皆出てくる。
しかし、あまりやると目をつぶしちゃうだろうと思います。
しかし最後の能力を人間が発揮するとなると、この方法をやると相手にかなう人がおらんということです。
新方法をあみ出したわけです」