新しい働き方 6
産業別協定や国の労働基準、規格のためのガイドラインや指針がこの二年くらいの間に、労働省、通産省、総評、同盟、各単産から相次いで出され、日本産業衛生学会も勧告を発表しました。
いずれもVDT従事者の健康防止を重視しており、規制の内容や考え方で参考になることが多いが、実際に職場で具体的に適用していくうえでは問題点も少なくはありません。
日本産業衛生学会の勧告をふくめて、各種のガイドラインに共通する問題として、日本のVDT労働基準が欧米なみでは不十分で、より厳しい作業条件を設定すべきであるという明確な視点が欠けていることがあげられます。
日本語を表示し、処理するVDTは、欧米語のVDTとは扱い方がちがいます。
アルファベットで表現できる欧米諸語とちがって、日本語は文字の数が多いこと、同音異義語が多いこと、字画が複雑なことがあげられます。
そのために、キーボードの文字配列もカナでは四列にわたり、プライソド・タッチ(文字盤を見ない打鍵方法)で入力することができません。
入力したカナ表示はその都度、機能キーで変換、選択しなければなりません。
したがって原稿とキーボード、画面の三個所をひんばんに見て、必要な打鍵操作をくりか・托すことになります。
たしかに、日本語だからこそ不利になってしまうこともありますね。